甘えん坊男子の恋事情。






「朝輝ちゃーん!!お疲れ」


「あ、ありがとう。」


「きゃーっ。」





朝輝って女子にも人気なんだよな。親しい子としかあまりしゃべらないから、ほとんどといっていいほど会話は出来ないんだよな。






「優。頑張ってねー。」


「……頑張る!」






決勝の相手は、バスケ部のエースを含む4人がいる。あと、1人も運動神経抜群のやつだからかなり強い。




「え、あんな人いたっけ??」


「きゃー。めっちゃカッコいいよ……。」





さっきから、女子の声がうるさい。誰のこといってるかは、知らないけど。





ピーッ。



試合が始まった。





スパッ




「しゃぁぁあ!」





うわ、一発目から3P決められた……。





「優美!!」





恵衣から、パスが回ってきた。





ちっ、3Pなんてすぐ取り返すし。






スパッ




「「「「「きゃぁぁぁあ!!」」」」」






うるさい。シュートを決めたらこの歓声。そろそろ、うざいんだけどなに??





「優!頑張れ!」






女子の歓声の中から朝輝の声だけがしっかり聞こえてきた。





…………頑張るに決まってるし。






恵衣は、ちっちゃいからディフェンスつかれるとシュートが打てないから、ほとんどボールが俺に回ってくる。





ま、全部決める。





前半が終わった時点で、26-18で今のところ勝ってる。





「あ、あの!!これどうぞ……。」


「……は??」


「あ、私も!!」






試合が終わると同時に、女子に囲まれる。なにこれ。






「優美~。モテモテじゃんっ!」