甘えん坊男子の恋事情。





優の顔に影を落としている長い前髪を横に流す。



「っ……。」



やっぱり、カッコいい……。顔はイケメンなのにな……。



~♪



あ、この着信音は……



「もしもし、どうしたの??……母さん。」


『朝輝。元気してる??』


「うん。元気だよ」


『そう。よかった』



母さんの声だ……。久しぶりに聞いたな。いつぶりかな??最近、顔も見てないや……。


『そうそう、今年の誕生日。予定開けといてね??』


「へ??」


『……その、たまたま仕事が……休みになったの。お父さんも休みって……いってたから……その……』



「そっか、……わかった。」


『うん。それじゃぁね。』


「うん。ばいばい」



はぁ、楽しみだな……。早く会いたいな。


「ん……。」


「あ、優。ごめん、起こしちゃった??」


「……大丈夫。」





電話の声で優を起こしちゃった見たい。
よしよしと頭を撫でてやる。