「朝輝。家着いたよ。」
「っ……もうすこし……待って。」
朝輝が落ち着くのを待ってから家に入る。
「ただいま。」
「優美くん!!朝輝は??」
朝輝は俺の後ろで裾を握りながら隠れている。
可愛いとは思いながらも前に出す。
「朝輝!!」
ビクッ
「母さん……ごめんなさい。」
「朝輝。」
「父さんもごめん……。」
「っ……。」
「めぐ。」
「う、うん。」
ぎゅーっ
「か、母さん??」
萌さん朝輝より小さい??顔の位置が胸の辺りにある。
「朝輝。誕生日パーティーしよう??」
「う、うん。」
朝輝を引っ張ってリビングに連れていく。
うわー、すげ。しっかり飾り付けされて料理もたくさんある……。
「すごい……。」
俺達と朝輝たちが椅子に座るのを確認して歌を歌ってケーキを食べた。
「優、口にクリームついてる。」
「へ??」
嘘っ……。ん??どこだ??口回りを指でぬぐってもなかなか取れない
「違うもっと右!……行き過ぎ!……あっ、上上。もう!」
見かねた朝輝が代わりに拭ってくれた。
「ありがと。」
「いーえ。」
「あのっ……朝輝……。」
「どうしたの??母さん。」
萌さんは一度目線をしたに落とすとまっすぐに朝輝の目を見つめた。
「朝輝。いままで寂しい思いさせてごめんなさい……。」
「朝輝がいなくなってから、めぐと話して決めたんだ。これからは出来るだけ寂しい思いはさせないって……。」
「だ、大丈夫!私寂しくないもん!」
嘘つかなくていいのに……。
朝輝を横から抱き締める。
「ゆ、優??」
ほんとのこと言いなよ……。
「な、なに??」
この鈍感。全く気づかないじゃん。
まぁ、これで気づいたら俺も苦労しないね……。
「ちゃんと本当のこと言ったら??」
「っ……。」
耳元で囁くとピクッと反応する。
可愛いかも……。
「優美。朝輝ちゃんの邪魔をしないでこっちに来なさい。」
「わかった~。」
俺はそのまま部屋に戻った。

