「「「ごちそうさまでした」」」
ちょうどごはんが食べ終わった頃
ピーンポーン
チャイムが鳴った。
「あら、こんな時間に誰かしら……。」
時計を見ると9時前。
「あ、めぐちゃん!それに、陸くんまで!」
「なーちゃん!朝輝来てない??」
ピクッ
朝輝と言う単語に反応する俺の耳って……。
あ、陸さんは朝輝のお父さん。クールでイケメンな人。俺はこの人がすごく好きだ。
「え??来てないけど……」
「嘘っ……。どうしよう……。」
「朝輝ちゃんがどうしたの??」
「家に戻ったらいなかった。」
え??
「陸さん。それどういうことですか??」
話を聞くと今日は7時に帰るはずが、萌さんは仕事が長引き、陸さんは渋滞に呑まれ2人とも到着が遅れたらしい……。
萌さんが先に家について後から陸さんが家に帰ると血相を変えた萌さんが出てきて、俺んちに朝輝がいるんじゃないかとここを訪ねてきたらしい……。
「俺、行ってくる。」
「え……優美」
「優美くん……。」
「どうも2人ともお久しぶりです。朝輝は俺が探して来ますから、2人ともここにいてください。」
「え、でも……」
「ね??」
「わかった。めぐ。ここは優美に任せよう??な??」
「りっくん……。」
「優美。朝輝を頼む。」
「はい。」
俺は朝輝を探しに出掛けた。