「天草先輩!!」
私が近づくと飼い主が帰ってきて喜んでいる犬のように笑顔になる。
「悪いけど私あんたのこと知らないんだけど……。」
「俺!百々峰 晃太郎っていいます!」
「ふーん。で??」
「天草先輩と話したくて来ちゃいました!」
なにこいつ。嫌いなタイプ
鬱陶しいな……。
「先輩って、本当にクールですよね??」
「よく言われるけど。」
「今日はあの男いないんですね。」
「あの男??」
「前髪鬱陶しそうな」
「あぁ、風邪で休み。」
そんなのどうでもいいじゃん。はぁ
キーンコーンカーンコーン
ナイスタイミング?
昼休み終了のチャイムが鳴る。
「先輩としゃべれて良かったです!」
「そ。じゃ。」
「まって」
え??
ギュー
「ちょ……」
「さようなら!」
なにあいつ……。抱きしめるとか……最悪

