「………………なんだこれは」


#01の新谷駿也は、机上の封筒を、


睨みつけていた。


小さな薄ピンクの封筒。


そのなかには、薄ピンクの便箋。


そこには、行書体のような字で、


『うちのものがお世話になりました。

また遊んでやってください。』


と書いてあった。


「全く意味がわかない……………………。」


どういう意味だ??


うちのもの??


送り主は一体誰なんだ。


封筒に便箋をしまおうとしたとき、


封筒の中の何かが、手にあたった。


「………………ん??」


封筒を逆さまにすると、中から、


真っ白の毛で結われたリボンが出てきた。


「…………………………なんだこれは」


乱暴に封筒を机上に置くと、雅の部屋にかけつけた。