恭平は、『絶対くる』と思っていた。


もののけには『情』というものがない。


だから、普通どおりくるだろうと思っていたのに。


まぁ、さすがに正体バレたし、


これねぇか。


でも一体、何がしたいんだ。


なぜ、あの場で俺を殺さなかった。


「…………わかっんねぇー………………」


むしゃくしゃして、恭平は、


満点のテストを握りつぶし、ゴミ箱に投げ入れた。