もののけ横丁

でも、仁衣菜は猫娘。


猫の姿にだってなれる。


そして、かなり足は速い。


さすがの恭平も、仁衣菜を見失った。


「あらぁー、もう終わりかぁ」


仁衣菜は、見えなくなった恭平に言うかのようにつぶやいた。


そして、ゆっくり進もうとしたとき。


こめかみに何かが当たった。


「……………………ゲームオーバー、だ。」


恭平が息を切らしながら言った。


いつどこから現れたのか、いつのまにか仁衣菜は、


後ろから首に手を回されていた。


「………………いつ来たの?」


「………………さぁ、ね。」


恭平はかなり息切れしている。


「でも、私は捕まらない。」