「おはよ、健二、佐輔」


朝からさわやかな笑顔とあいさつで、


教室に入ってきた少年。


堺恭平。


彼は、夜は戦闘用騎士団として活躍し、


昼間は普通の高校生として過ごしている。


クラスメートたちは、彼が戦闘用騎士団なのは知らない。


「おはよぉー♥恭平♥」


たちまち、朝から女の子に囲まれる。


「おはよ、仁衣菜。」


そんな女子の集まりをかき分けて、


一人の少女のもとに行った。


「おはよ、仁衣菜。」


「なんで2回言ったの。」


「聞こえてないのかと思ったからだよ。」


颯 仁衣菜。(ハヤテ ニイナ)


彼女は、黒縁メガネで、黒髪ロング、


小学生くらいの小柄な、かなり地味な少女。