命の時間



(それに、これも完成してない。)


そう思い、作りかけのティアラを胸に抱き締めた。


大好きな親友へ送る最期のプレゼント。


(「私の将来の夢は、綺麗なお嫁さん!」)


そう言っていたなっちゃんの為に、その辺のティアラに負けないくらい、なっちゃんに似合う素敵なものを作ってあげたかった。


だから夜までに作り上げるため黙々と作業をしていた。