「あーはいはい、私の大事な楓をナンパしないでくれる? それよりあんた、お母さんに買い物頼まれてるんでしょうが!」 「あっそうだった。」 涼ちゃんは手に持っていたくしゃくしゃのメモを広げて指差ししながら商品の名前を探していた。 『あの・・・ちょっとメモ見せてもらっていい?』 「あ、あぁ、どうぞ。 ったく、こんな商品の名前だけじゃわからねーよな。」 『・・・あっこれなら2つ奥の棚にあったよ。こっち。』 私はメモに書かれた商品の前まで来た。