命の時間



『じゃあ、サクラヤ!!』


「「えっ?」」


「サクラヤってあの裁縫道具が売ってるところ?」


なっちゃんが不思議そうに聞いてきた。


『そう!私アクセサリー作るの好きでしょ?入院している間にいろんな人に作ってあげたいの。

・・・こんな事言うと怒るかも知れないけど、私が生きてた証を残したいの。』


そう言うと2人は少し哀しげな表情をした。


けどすぐに、


「そう、じゃあ行きましょう!
ほらっ準備してっ!」


とお母さんが言ってくれた。