命の時間



『あっ橋本さん!』


「楓ちゃん。その様子じゃあ、外出許可が出たのね。よかったわね。」


『ありがとうございました。橋本さんに言われなかったら、私きっとあのままだったと思います。
私、諦めません!精一杯今残された時間、大切に過ごします!』


橋本さんはニコッと笑いナースステーションに入っていった。


(私は病気なんかに負けない!)


そう気合いを入れ直して、荷物を詰めた。