命の時間



「あっもしもし、楓?
今どこにいるの?
せっかくお見舞いに来たのに、病室にいないってどういうことよっ」


(そういえば今日お見舞いに来てくれるって言ってたっけ。)


『ごめん、ごめん。今屋上!
なっちゃんに話があるんだ。
よかったら屋上に来ない?
いいお天気で気持ちいいよー!』


「わかった!すぐ行くから待ってて!」


そう言って電話が切れた。