ーコンコンッ


扉が叩かれていたが、返事をする気力がない。


「失礼しますねー。
あらっなーにこの部屋は!
こんなにいい天気なのにちゃんとカーテン開けなさいな。」


入ってきたのは橋本婦長さんだった。


橋本さんは半分閉まっていたカーテンを勢いよく開けた。


窓から陽が差し込み、眩しくて目をしかめた。