命の時間



「楓っ、かえで!」


お母さんに腕を掴まれ、揺すられてハッと我に返る。


「しっかりしなさい。お母さんね、実は昨日先生にこのこと聞いてたの。
お母さんも病気について色々調べたわ。

諦めちゃダメ。治っている人がいるんだから、楓もきっと大丈夫。

あなたは強い子だから・・・
お母さんこれからも楓のこと支えていくから頑張りましょう?」


(お母さん・・・。)


声が出なくてコクンと頷いた。


その後先生は色々話してたけど、私の耳には入ってこなかった。