命の時間



まずは・・・と先生が話し始めたのは、私の病気の進行がどのくらいか。


私の身体の中を写した写真には、私の身体を蝕む黒い影。


難しい話はよくわからない。


それも先生は理解しているので、私よりもお母さんに話し掛けているように見える。


私がわかる確かなことは、この影がある限り、病院とは離れられないと言うこと。


すると先生が深刻な顔をして私を見た。


「立花 楓さん、お母さん、これからとても大事な話をします。
いいですか、落ち着いて聞いてくださいね。」


・・・・・。


「実は楓さんの病気は思っていたより進行が早く治療が困難でして・・・、余命は・・・半年です。」