命の時間



『何だろうね、院長先生の話って。外出許可の事かな?』


『まさか退院とか?』


ふふっと私が笑っていても、お母さんは聞いてないようで、顔は真剣なままだった。


廊下を歩いてエレベーターで1階へ。


院長先生の部屋の前に行き、ドアをノックする。