「じゃあ、何かあったらナースコール押してね。」


手を振る宇佐美さんを背に感じながら、私は無言のまま頷いた。


カラカラカラ・・・パタンっ


宇佐美さんが病室を出た後、はぁーっとため息をついた。


外出許可は1ヶ月前から出していた。


でも、私の病気は自分の気分で外出許可が出せる程簡単な病気ではない。