(えっと・・ゆうか、ゆうか・・ あっここかな?) 松嶋 優花 と書かれた病室はドアが開いていて、中を覗いてみた。 (お母さんかな?) お母さんらしき女の人はゆうかちゃんの手を握って「よかった・・本当によかった・・・」と何度も呟いて泣いていた。 私は中に入るのをやめて、自分の病室に向かった。 (治ったんだ。よかった。助けることができて。)