いよいよ明後日は退院の日。 この1ヶ月の間、私は命の時間と共に与えられた力について考えていた。 あの日以来、2種類の声が聞こえるようになったのだ。 1つは死にたいと言う声。 もう1つは生きたいと言う声。 病院の中だからか、毎日どこにいても何をしていても、耳を塞いでも聞こえてきてしまう。