命の時間



わかった?と彼が聞いてきたが、私は首を傾げた。


「そして君も10人目になる。
僕の力を受け継ぐ事になるんだ。」


『えっ、うんと、私・・・?』


「そう、まあ無理にとは言わない。
君の命の時間は止まってしまった。

僕はそれをまた動かすことが出来るんだ。前みたいな弱い身体じゃない。健康な身体になれる。

だが、それに伴うリスクはでかい。
選ぶのは君だ。」