*アイドル様とモデルちゃん*

一緒に住むようになってから

朝起きてすぐから、夜寝る直前まで

きっと誰よりも多い時間を瑠樹くんと共に過ごしてる。

もうそろそろ慣れてもおかしくないはずなのに、同じ車に一緒に乗って

同じ家に帰ることが、私にはまだ夢みたいに感じることもある。


「紫音、明日の予定は?」

「あたし?んーっと、明日は午後から撮影だったかな…。」


家に帰って、ソファに座りながら

私はスケジュールを見て言った。


「んじゃあ明日の朝はゆっくりできるな。…俺も、午後からだから。」