*アイドル様とモデルちゃん*

「……あいつは特別なんだよ。」

「ふーん。特別、か。」


慎吾ちゃんはそう言って、ぽん、と俺の肩を叩いた。


「ほんと珍しいねー、煇が人をそんな風に言うなんて。しかも女の子。」

「……ほんとな。柄にもなく緊張して、事務所帰って来ちまった。」