*アイドル様とモデルちゃん*

「…だから、今度こそ俺も"華蓮"って呼ぶから。」


あたしは、幸村君に出会ってすぐ

自分からそういったことを思い出した。


「っ…、はいっ…。」

「また敬語使ったー。」


幸村君は、あたしの頬を

指でつんつん、とつついた。


「…それじゃあ、今日はもう帰るね?」

「あ、はい、じゃなくて、うん…。お見舞い、ありがとう…ね?」