*アイドル様とモデルちゃん*

「…あのっ。」

「ん?」

「…昨夜の、ことなんですけど…。」


何か話さなきゃ、って気持ちと

さっき紫音に言われた言葉が相まって

あたしは無意識に、幸村君にそう言っていた。


「…よろしく、お願いします。」

「えっ…?」


動揺した、幸村君の声が

部屋に響いた。