「あたしは紫音とだけかとおもってたのにー。」


あたしが少し拗ねてみせると

慌てたような顔をしている紫音。

すごく可愛い。


「あっ、瑠樹君っ。」

「いってらっしゃい。」


あたしは、紫音の肩をぽん、と押した。