*アイドル様とモデルちゃん*

「…俺も、おんなじだから。」

「えっ…?」

「紫音のこと、ほんとに好きだから、傷つけたくないし、怖い思いもさせたくない。…俺だって、1年ぶりに会って感情がついてきてねんだ。」

「うん…。」

「…だからさ、俺も緊張してんだよ、さっきから。」


そういってあたしの手に触れた瑠樹君の手は

少しだけ震えていた。