*アイドル様とモデルちゃん*

今まで、女と寝たことがない、と言ったら

それは嘘になる。

もちろん、紫音とだって、一度だけ夜を過ごしたことがある。


そのはずなのに

今日の俺は、柄にもなく緊張していた。


早くもう一度自分のものにしたい、って思っていたはずなのに

いざとなると、紫音の緊張がうつったみたいに

俺の心臓は大きな音をたてていた。