*アイドル様とモデルちゃん*

「っ…!」

突然のことで、何が何だかわからなかった。

差し出された手を握って

そのままステージに上がると

会場から大きな拍手が聞こえた。


『おかえり、紫音ちゃんー!』


手を振ってくれるファンの姿を見ると

堪えていた涙が、頬を伝った。