*アイドル様とモデルちゃん*

『きゃあーーーーーっ!』


俺たちが出ていくと

まばゆい光と歓声に包まれた。


「紫音ちゃんはっけーんっ。」


煇がそう言って指差した先を見ると

1年ぶりに会う、紫音の姿があった。


俺が目を合わせると、小さく笑って手を振るその姿は

1年前よりもずっと、可愛く見えた。