珍しく瑠樹君のほうが、あたしから目をそらした。


「そうだったとしても、ありがとう。」

「…おう。」


不安がって、離れたくなくて

ずっと瑠樹君に甘えてばかりだったけれど


瑠樹君のお仕事の邪魔は、絶対にできないし

あたしもお仕事に支障をだすわけにはいかない。


あたしは、もっともっと強くなれればいいのに、と心から思った。