「なんか飲むか?」

「うんっ。」


あたしが頷くと、ミネラルウォーターのペットボトルを渡してくれた。


「…ありがとね。」

「ん?」

「旅行、連れてきてくれて、ありがと。…あたしが、不安がってたから、気つかってくれたんだよね。」

「…あー。別に、そーゆんじゃなくて、ただ俺が紫音と一緒にいたかっただけっつーか。」