*アイドル様とモデルちゃん*

挑戦したいって気持ちはあるけど

離れたくないって思いもある。


瑠樹君に言えば

あたしのやりたいようにすればいい、って

きっと背中を押してくれる。


けど、なんとなくそれも

寂しい気がした。


「…紫音?」

「は、はいっ。」


あたしは、マネージャーさんの声で我に返って

気持ちを切り替えた。