*アイドル様とモデルちゃん*

「瑠樹君も…。」

「俺には謝んなよ。」

「えっ…?」

「お前が、ああやって出てきてくれて、嬉しかった。」


ぎゅっと抱きしめられた体温に

ドキドキした。


「みんなの前で、俺のこと好きだって言いきってくれたろ?…それが、嬉しかったんだよ。」

「っ…///」

「さっきの紫音、かっこよかった。…惚れ直した。」


それはあたしのセリフだよ。

そんなこと言えなくて、あたしはただぎゅっと瑠樹君を抱きしめた。