こんな大変な時に

紫音に怖い思いさせるわけにもいかねーし

てかまだ半年も付き合ってねーのに

手出すとかまずいだろ。


「やばい、まじでやばい。」

あいつが風呂から出てくる前に

どうにかしねぇと。


俺は、自分に

落ち着け落ち着け、と言い聞かせながら

紫音が出てくるのを待った。


[瑠樹side.end]