「あ、そーだ、紫音。」

「は、はいっ。」

「俺、お前のアドレス知らないから、教えて。」

「あっ、はいっ。」


ぴぴぴ、と赤外線で

一瞬にして、アドレスが交換される。


「ん、さんきゅ。それじゃ、またな。」.

「は、はいっ。」


瑠樹君は、ちゅ、とあたしのおでこにキスをして

帰っていった。