俺は、紫音を抱きかかえたまま

家のインターホンを鳴らした。


「はぁーい。っ…!?あ、あなた…。」

「遅くまで、紫音さんのこと連れまわしてすみません。"Love,sick"の白井瑠樹といいます。」

「し、紫音から話はきいてます…。すみません、家まで送っていただいて…。」