*アイドル様とモデルちゃん*

歌ってる最中

紫音のことを見ると、目を大きく見開いていて

普通にしていても大きい瞳が、もっと大きく見えた。


驚いたのか、嬉しいのか、よくわからないけれど

その瞳には、大粒の涙がたまっていた。


「…紫音、この曲はお前にやるよ。俺の数少ないソロだからな。」


俺は、歌い終わったあと

紫音に近づいて、そう言った。