*アイドル様とモデルちゃん*

「えっ…??」

「ほら、紫音。はやく。」


瑠樹君に、強引に腕を引っ張られて

あたしは、そのままステージへ。


「…紫音。」

「はっ、はいっ。」

「…今から、今までで1番近くで、歌ってやる。」


瑠樹君はそう言って、

真ん中のステージの端にセットしてある椅子に

あたしを座らせた。