あまりにうろうろしていたあたしに気づいてくれたのか

案内の人が、声をかけてくれた。


「えっと、これってどっちですか…?」

あたしが、チケットを見せると

『…あぁ、話はきいてますよ。雛吹紫音様で、よろしいでしょうか。』

と、いって、すんなりあたしを会場の中へ入れてくれた。