きいちゃった

「おねえちゃん。」


よし。大丈夫。


「ねぇ、この前の死んじゃうってなんなの?」


答えて、おねがいっ!


「なにやってんの?千冬」



「わっ!克!」


この人は私の幼なじみの*木更津 克*(キサラズ スグル)


「なにしてんの⁉︎克!ここ、女子トイレだよ⁉︎」


「だって、誰か1人で喋ってんだもん。妖怪だと思うでしょ?妖怪オタクの血が、騒いでしまったのさ。」


そーだ。こいつ、妖怪オタクなんだ…


「んで、こいつ、誰?」


そーだ!名前。


「貴方、名前は?」


「ダナシー」


ダナシーね、オッケー


「おーい!千冬ー!大丈夫かー?」


蛍だ!


「私、もう行くね。」


私は克にそう言った。


「わかった。俺はもうちょっと観察してく」


その言葉を聞いてから私はトイレを出た。