きいちゃった

「蛍ー!電話よー!千冬ちゃん家から!」


なんかわかったのかな?


「もしもし。」

「千冬が蛍君家行くって言って出て行って、帰ってこないのよ。まだいるかしら?」

千冬が?

「千冬、来てませんけど…」

「え⁉︎行ってないの!あの子、どこいったのかしら…ありがとね」

「いえいえ。」

まさかっ

ジョナシーはどこにでも現れるって。

俺はコートを手に取った。


「どこ行くの?蛍。」


「散歩!」


俺は急いで家を出た。