「どうしよう、
 門、しまってるじゃん」

「ゆめなら飛び越えれるだろ」

くくくっと笑いながら、
私をばかにする。

私は運動神経がいい方だと思う。

「うるさいよ、おいてくからね」

先に門を飛び越えた私は
そらをおいて、クラス表が
貼ってある職員室前にきた。

「先生はいないみたいね」

そう呟いて、クラス表を見ると
3組に小川ゆめの文字。

私の学校は3年間クラス替えがない。
だから卒業までずっとこのクラス。