塾の建物から出る


「寒、、、。」


手袋をつけてポケットに手をつっこみながら、足早に駅に向かう。


近道しよう、そう考えて少し人通りの少ない線路下の道に入った。


ここは大きな駅だけど、この道は割りと穴場で、知ってる人が少ない。



ガタンガタン…ガタンガタン…ガタンガタンガタンガタン



電車の走る音が響くのと同時に、かすかに声が混ざって聞こえた。