「私、今の奈津美、好きだよ、奈津美変わったもん。」


確かに、私、変わった。
前は、こんなに自分の思ったこと、伝えようとしてなかった。
自分から後戻りできない道に進むことなんてなかった。
恋が何か、分からなかった。


「奈津美は、今の自分、嫌?」


首を横にふった。


嫌いじゃないよ。


こんな新しい世界、知らなかった。


もっと知りたい。