「やだっ!!」


気づくと、両手で思いっきり雅喜の体を押しのけていた。


「なんで、、、。私で遊ばないで、、何とも思ってないくせに、からかわないで!!」

涙ぐんできた。


エレベーターが開くのと同時に一度も振り返らずに走って逃げていた。


キスが嫌だったわけじゃない、傷つくのが嫌だっただけ。


これ以上近づいたら、好きになる。


これ以上弄ばないでほしかった。


でも、そう思ってる時点で、私は雅喜のこと、好きなのかな。


もう、後戻りできない?


どうすればいいの?