ハジマリはバレンタイン


「あ、えっと、ああ、、、、」


「ふっ」


分かりやすく慌てたせいか、少し笑われた。


「こないだ、すごい冷たいこと言ってたから、びっくりさせちゃったよね、ごめん。」


「いえ、、、はい。」


「お母さん、ここで働いてるの?」


「はい!」


「今日、取材だったんだ、お母さんにありがとうって伝えといてね」


「いえ、、、母は多分飯岡雅喜の取材なんてさせてもらってないと思いますよ」


「なんで?」


「今大注目のこんなかっこいい俳優さんは、もっと上の人が取材するんじゃないかと思って、、、」


「何言ってるの」


優しく笑う彼。