隣のクラスの転校生【完】


「…、はぁ」

完全に寝不足だ。
あれから毎日、桐生渉は話しかけてくる。

学校の廊下でも会うのに、そのときは私のことを見向きをしない。そこがまたむかつく。

だから私はバス停で毎日話しかけてくる桐生渉を毎日無視している。

だってさ。バス停では話しかけてくるのに、学校では目すら合わせないんだよ?

こんな私と話してるところを見られたくないってことだよね。見られたら困るってことだよね。他の女子とは話してるくせに。やっぱりチャラ男は蓋開いてもチャラ男だよ。


まず彼女いるのにありえない。


本当最低な男。
私はおかげさまで寝不足で、手慣れたはずのバイトでもミスを連発。店長にも心配されている。いい加減やめてほしい。