まぁ隣のクラスだし関係ないし。

そんなことを考えながら自分のロッカーに学校指定のスリッパを仕舞い自分のローファーを取り出す。

私の高校は公立だからみんなほとんどが近所の中学から来た子で皆自転車通学である。

しかし私は電車とバスを乗り継いで、一時間ほどの距離に住んでいる。こんな遠い学校を選んだ理由は特にないけど、別に苦にならないので後悔はしていない。

皆自転車通学だから私だけ一人で徒歩でバス停に向かう。一応秋を迎えた空はまだまだ夏の色。

太陽が照っていて目を細める。

徒歩の私の隣を自転車で過ぎていくクラスメートたちと挨拶を交わす。

バス停は学校から徒歩五分ほどの距離にある。
最初は寂しかったその道のりももう慣れたもの。